28 思ったことは実現する 1
世に成功哲学というのがある。人生でいかに成功するか、そのノウハウを綴ったものだが、インターネットを見てみると、あるは、あるは、これでもかと言わんばかりに数多くの成功哲学の本がある。この記事のタイトルである、思ったことは実現するということと、人生で成功するということは多少のニュアンスの違いがあるのであるが、世に出ている数多くの本は、どちらかというと人生で成功するにはどうしたらよいか、あるいはこうしたらきっとあなたは人生で成功するという、「奥義」を書いたものが多いようである。多くの本は、いかに多く金を手にするかというニュアンスのものが多い。この記事の読者の方も、人生で成功したくない人などいないと思うので。何がしかのこの手の本は一回ぐらいご覧になったことがあると思う。多くの本に共通していることは、よくわかるのだが、なかなか毎日実行することは困難なことばかりである。書いてはあるが、そのまま毎日実行できるぐらいの意思がありさえすれば、たとえ成功しなくても、それだけで充分人生は充実したものになるのに違いないのだが、何とか成功したいという欲望は強く、ここのところがなかなか難しい。
さて筆者も多少興味があったので、この成功哲学の本をいくつか読んでみた。筆者の思っている成功哲学というのは、いろいろな方の書いているものとはかなり意味合いの異なるものなので、それはこの記事の最後に少しだけご紹介してみたい。まず世に数多ある本に何が書かれているか、少しご紹介してみよう。まずどんな本を選ぶかということであるが、一応みんなが認める古典という部類に入るものから選んでみた。筆者の選んだ本は以下の如くである。
1) ナポレオン ヒル「思ったことは実現する」
2) 無能唱元 「因依唯識」
3) 水野南北 「南北相法極意」
4) 稲盛和夫 「考え方」
西洋の方の書いた本と、東洋の方の書いた本には微妙な差がある。西洋の方のは、まず、すべて個人から出発する。その中に天とか神とか言う考え方はほとんど入ってこない。こうこうこういう心構えであれば、自然の法則があってうまくいく、という論法で書かれている。ナポレオン ヒルの著書はまさにそうであって、成功するために最も大切なことは、必ず成し遂げるぞという熱意であるという。その熱意を持続することができれば、環境が変化していくという自然の法則があって、成功へ導かれるというのである。そんな目に見えないものを、どう信ずればいいのだのだというと、それは数多くの人がそれを経験し、同じように成功してきたから確実なのであるという論法となっている。科学の得意とする統計学である。何をもって成功したというのかについては、表面的には、人類の幸福に貢献したとか、周りの人たちの幸せを実現したとか書いてあるのだけれど、基本的には金銭の獲得である。いかに多額の金を手に入れることができるか、ということが本の基本に流れている。
天とか神とかは信じないが、どうやったら事業に成功し、多額のお金を手に入れることができるかということに興味がある方は、この本に書いてあることを実践すればおそらく望みがかなうかもしれない。この本には、多額の金銭を手に入れた後、どういう風な生き方をした方が良いとか、そういうことをやってはいけないというようなことは一切書いていない。つまりゴールはお金を手に入れるところまでなのである。我こそはと思わん方はぜひトライしてみるとよいであろう。きっと成功すると思う。統計的にははっきりした証拠があるのだから。でも実行することはとっても難しい。
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